2017年06月26日

教会がカルト化するとき 聖書による識別力を養うPart7

【家庭崩壊あおり組織を正当化する「迫害」は誰の名のゆえか】

 カルト教団はしばしば過去に組織に降りかかった「迫害」の話を用いて、組織の宣伝をします。「あなたがたは必ず迫害を受ける」と、信者に警告することもあります。
 例えば、エホバの証人の研究生(求道者)は、学びの初期の段階で、次のように教育されます。「もし永遠の命をいただきたいなら、神と王なるみ子、および神の王国についての正確な知識が必要です(ヨハネ 17:3)。悪魔サタンがあなたにこの知識を得させたくないと考えていること、そしてあなたがこの知識を得るのを力の限り妨害することは確かです。どのようにそれを行なうでしょうか。一つの方法は、ちょう笑などの形であなたが反対されるように仕向けるのです」(『あなたは地上の楽園で永遠に生きられます』23頁)。
 エホバの証人の研究生の多くは、ここに書かれたとおりの経験をします。家族から反対されて、家庭の中で様々なトラブルが起きますが、本人は、「やはり、組織の予告どおりだ」と、組織に対する確信を強めるのです。
 カルト化した教会の信者も、家族の迫害に遭って、最後に家庭崩壊を経験することがよくあります。その悲劇の多発を正当化するために、カルト教団は決まって、マタイによる福音書10章の聖句を引用します。
 「兄弟は兄弟を死に渡し、父は子を死に渡し、子どもたちは両親に立ち逆らって、彼らを死なせます。また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人々に憎まれます。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます…わたしが来たのは地に平和をもたらすためだと思ってはなりません。わたしは、平和をもたらすために来たのではなく、剣をもたらすために来たのです。なぜなら、わたしは人をその父に、娘をその母に、嫁をそのしゅうとめに逆らわせるために来たからです。さらに、家族の者がその人の敵となります。わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません」(20〜21節、34〜37節)。
 カルト教団はこの箇所を取り上げて、「あなたが家族から迫害を受けるのは、キリストのみことばの成就である。家族を捨てることこそ、真の弟子になる条件だ」と信者を教育します。また「迫害は、この教団が神の祝福されている唯一の真の宗教組織(教会)であることを証明している」と宣伝をするのです。
 しかし、真のクリスチャンが迫害を受ける理由は何でしょうか。「わたしの名のために」とキリストは言われます(マタイ24章9節、5章11節、ヨハネ15章21節、使徒5章40〜41節、9章16節参照)。イエス・キリストに対する個人的な愛・信仰・献身のゆえに、人が迫害を受けるなら、それは確かに、キリストのみことばの成就であると言えましょう。しかし、カルト信者の場合、迫害が起こる原因が他にあります。つまり、信者のグループ(指導者)に対する盲従・盲信、異常に高いノルマ達成の強要、社会に対する破壊的行為などです。そのような理由で迫害(批判)されることがあっても、それは主イエスの語られたみことばとは無関係です。キリストの名のための迫害ではなく、そのカルト教団の名のゆえの迫害なのです。
 真のクリスチャンは確かに、キリストの名のゆえに、迫害を受けることがあります。家庭において、トラブルが発生することもありますが、基本的には、家庭が幸福になることは神のみこころです。ですから、「迫害」が起きた時に、すぐに別居や離婚を勧める多くのカルト教団の方針は、キリストの約束を否定するものです。(真理のみことば伝道協会代表 ウィリアム・ウッド)
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出典:クリスチャン新聞 2002年10月20日号


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2017年06月12日

落ち穂の会集会の案内

ウィリアム・ウッド師を招いて、下記の日程で「落ち穂の会集会」を開催します。
キリスト教のカルト化の予防に興味がある方、カルト化被害によるカウンセリングを必要としている方、ご参集ください。
当会は自由参加です。
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日時:2017年6月25日(日)
   14:00〜16:00
場所:東京都日野市 多摩平の森ふれあい館(JR中央線豊田駅北口徒歩7分)
講師:真理のみことば伝道協会 ウィリアム・ウッド師
内容:「キリスト教会における霊的権威の問題」エペソ4:11−16
費用:無料
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お問い合わせ:CVSA問合せ窓口
       mail:christ-sien★cvsa.jp(★を@に変更して送付ください。)
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2017年06月03日

教会がカルト化するとき 聖書による識別力を養うPart6

【奇跡に驚き無防備になりがち真理への愛失わせる惑わしも】

 心の病で苦しんでいたある男性の話です。カウンセリングを受けても、薬を飲んでも、病気が治らず、挫折していました。そんなある時、「奇跡が起こる」という噂の教会を知りました。ワラをもつかむ思いで教会の門をくぐりました。病気のことを話すと、「必ず治る」と言われ希望を持ちましたが、薬を捨てさせられ、断食させられ、献金を強要されてしまったのです。しかし、奇跡が起こらないばかりか症状が悪化する一方でした。男性は教会に行くのをやめようと思い、牧師に話しました。すると「この教会をやめる人は、皆、死ぬんですよ」と宣告されたということです。
 人間はともかく、「しるし」を求めます(Tコリント1章22節参照)。特に、大きな悩みを抱えている人は、その傾向が強いと言えましょう。聖書は決して、奇跡を祈り求めることを禁じている訳ではありません。もちろん、聖書の神は全知全能で、今も奇跡をなしてくださるお方です。「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。あなたはわたしをあがめよう」と語りかけてくださる主です(詩篇50章15節)。
 しかし聖書はまた、奇跡が起こるかどうかは神の摂理の中の問題であることを示しています(使徒4章24〜30節、ローマ書15章17〜19節参照)。真の奇跡は、必ずしも人間の要求どおりに起こるものではなく、主がご自身のみこころ(計画、目的)をなすために、ご自分が良いと思われる方法とタイミングで行ってくださるものです。(Tヨハネ5章14〜15節参照)。
 ですから、いかなる場合にも「奇跡」を保証するグループは、神の主権の領域を犯しており、聖書から逸脱しています。奇跡は、それが神のみこころにかなった時にのみ、起こるのです。
 では、奇跡が起こる教会は根も葉もない噂に過ぎないのでしょうか。確かに何かが起こっているのでしょう。「問題が解決した」「病気が治った」「解放された」と実感し、大胆に証しをしている人がいるでしょう。しかし、不思議なことが起こっているから健全であるとか、聖書に忠実であるとか、神の祝福を受けていると、一概には言えません。サタンの力による「しるし」もあるのです。
 「だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日は来ないからです。彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します…不法の人の到来は、サタンの働きによるものであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。それゆえ神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす力を送り込まれます」(Uテサロニケ2章3〜4節、9〜11節)。
 奇跡を見せつけられた人間は、驚きが大きければ大きいほど、無防備になりやすいものです。「これだけの奇跡を行うことのできる人(団体)は、きっと神に導かれているのだから、その教えもすべて神から出ているに違いない」と考えます。最終的には、奇跡をなした人の言うことを鵜呑みにするようになるのですが、そこで、「真理への愛」が失われ、「悪の欺き」や「惑わす力」が働き始めるのです。結局のところ、どんな不思議が起こっているかが最大の問題ではありません。聖書の真理が正しく語られているかどうか、これこそが重要なのです。(真理のみことば伝道協会代表 ウィリアム・ウッド)
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出典:クリスチャン新聞 2002年10月13日号


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